打ち合わせの中で、こういう話が出ることがあります。 「この作業、なんでこうやってるんですか?」 って。
時短設計®士 けたろーです。
省力化の本質は、時間をつくることだと思っています。 でも、時間ができたからといって、何かが変わるわけじゃない。 大事なのは、その「生まれた」時間で何を考えるか。 あるいは、何に気づくか…。
このブログは、そのための「余白」のつもりで書いています。
さて、今回の記事は…
ずっとそうしてきた、は理由にならない
どうして、そのスタイルで作業をやっているのか? そう聞くと、少し間があって、

前からこうしてるんで
という答えが返ってきます。 誰が始めたのかは、誰も知らない。なぜその方法なのかも、誰も説明できない。 でも、何人もかかってずっとやり続けている——。 そういう現場って、意外と多いんです。
段取りは、化石になる


古い現場ほど、この傾向が強い気がしてます。
誰かが始めた作業の様式が、なんの疑いも持たれないまま、そのまま引き継がれていく…。 多少の改良はあるかもしれないけれど、根っこの部分は変わっていない。 それが何年も、場合によっては何十年も続いている。
変えようとしない理由は、現場によって違います。
新しい方法に切り替えるリスクを感じているのか? 単純にめんどくさいのか? あるいは、問題だと気づいていないのか?
ただ、共通しているのは、「よほど困らない限り腰が上がらない」ということです。
いまの方法では、対応できない案件が出てきて、初めて「さすがにまずい」となる感じ。 そういうことが起こらないと、ずっとそのままです…。
経営者と現場、それぞれの「言い訳」


この問題を複雑にしているのは、経営者と現場、それぞれに言い訳や言い分があることです。 まず、経営者側から見ると、こういう判断が働きます。
「今のところ、回っている」「設備投資にお金をかけたくない」「工場長が特に問題ないと言っている」——。
今期の数字を見ている経営者からすれば、利益も上がっているし緊急さはない。 だから後回しになる。 それは、ある意味、合理的な判断でもあります。 その一方で、現場側はどうかというと…。
改善したいと思っている人は、実はいます。「この作業、もっと楽にならないかな」という、でもそれは、ある種の “危機感” に似た感覚を持っているスタッフは少なくないです。 彼らが一番現場を見ていて、そんな中で、『このままだと、ヤバいかも』っていう感覚。 でも、言えないんです。
設備投資の話は、予算の話になります。
けど、予算は経営者が決めることで、現場のスタッフが改善テーマとして伝えたいのだけど、それを言い出せる空気がある現場は、そう多くないんですよね。 結果として、現場は我慢し続け、経営者は問題の深さに気づかない。
そういう状態が、何年も続いていきます。
運よく、改善への見通しがたって、予算化ができた… としても、その次にこんな課題があります。
その状況のまま、機械を入れるとどうなるか?
こういう現場に「作業の一部を機械化したい」「この工程だけ効率化したい」という話が出てきたとき、一つ気になることがあります。
機械化したい「その作業」は、本当に『今のやり方のまま』機械化してもいいのか? ということです。 誰かが始めた段取りの作業内容を、見直しもせず、そのまま機械に置き換えると何が起きるか?
無駄かもしれない作業が、早くなるだけという状態がうまれます。 つまり、非効率の場所が機械に置き換わっただけで、根本的には何も変わらない。
むしろ、人がやっていたときは「なんとなく回っていた」のに、機械にしたとたんに不具合が出る——そういうケースは珍しくないんです。
機械は段取りを仕組化する道具です。
全体を通じた段取りそのものを見直さないまま機械を入れても、思っていた結果にはつながりにくいのです。
機械を入れる前に、一つだけ問うてみる。
いまの作業を機械にしたい。 …そんな意見が現場から生まれた時、いきなり機械の話しを進めていくと失敗しやすいです。 本題に入っていきたいのは山々かもしれませんが、一度、
「なぜ、その作業を、その方法でやっているのか。」 ということを、まず社内で話されてはいかがでしょうか?
もし、答えられるのであれば、その段取りには理由がある。 とすれば、その作業をより、楽にする方向で機械化を考えていけばいい。 でももし、答えられないのであれば、まず、全体を見つめて、該当する段取りを整理するところから始める必要があります。
機械を入れるのは、その後『が』いい。
この問いかけは、経営者にとっても現場にとっても、やりやすい入口になります。 お金の話でも、設備の話でもなく、「今の作業を一緒に整理しましょう」という話から始められるからです。
とすれば、本当に機械化が必要な箇所が見えてきます。
現場の「なんとなくうまく回っていない」には、必ず理由があります。 その理由を一緒に整理するところから始めませんか?
ここまで読んでくれてありがとうございます!
🤝 判断に迷っていること、整理してみませんか?
「機械を入れる前に、話せる相手がいない」
「誰かに聞いてほしいけれど、どこに相談すればいいか」
そんな段階でも、話を聴かせてください。 答えを出すのではなく、一緒に考えます。
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読んでみて、気になったことがあれば。
機械の話でも、現場の悩みでも、「こういうことって相談できますか?」くらいの温度感で大丈夫です。
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