実は、機械化や省力化の話を現場でするとき、歓迎されることばかりじゃないんですよね…。
時短設計®士 けたろーです。
省力化の本質は、時間をつくることだと思っています。 でも、時間ができたからといって、何かが変わるわけじゃない。 大事なのは、その「生まれた」時間で何を考えるか。 あるいは、何に気づくか…。
このブログは、そのための「余白」のつもりで書いています。
さて、今回の記事は…
省力化の話をすると、現場の顔が曇る

「ほんまにできるんか?」とか、「やれるもんならやってみろ」という空気。 懐疑的な目。 どこか、関わりたくないという雰囲気…。 そういう現場、少なくないです。
社長や役員、トップの方が積極的で、現場担当が後ろ向き——という構図もよく見ます。 推進したい人と、したくない人が、同じ現場にいるみたいな感じ。 なぜ、こうなるんでしょう?
変わることへの不安が、あの顔に出ている
現場のスタッフが省力化を嫌がっているか、というと、そうでもないと思っています。
人間には本能に近い部分で「恒常性」という性質があります。 変化することが、不安全な状態を生む。 一方で同じ中にいると、勝手を知っていて「安全」だから、ずっと同じ状態を維持しようとする。 そんな感じで、今の仕事のやり方に慣れている。 段取りも、体で覚えている…。
それが変わることへの不安が、あの顔に出ているんじゃないかな… って。 もしかすると、「自分の仕事がなくなるんじゃないか」という感覚もあるかもしれない。
でも、使ってみると、以前の否定がうそのように変わることがあります。 「楽になった」と言ってもらえることがあります。 懐疑的だった人が、機械を使いこなすようになる。体験する前と後で、顔が変わるんです。
省力化への抵抗感は、体験する前にしか存在しない——そういうことなんだと思っています。
推進者がいなくなると、止まる。
機械化や省力化が途中で止まってしまう現場には、共通した構造があります。
単純なことなのですが、機械を導入する前でも、導入した後でも、推進する人がいる間は動いているということです。
機械が入る前、現場を改善・改革するという意思が動き出す。 機械の導入後は、それで現場がすこしづつ変わり始める。 けど、その推進者がいなくなると、潮が引いたように止まってしまう。
機械は残っているのに、使われなくなる。改善の流れが、そこで途切れてしまう。
結局、これは機械の問題じゃなく、人の問題です。
機械化・省力化を単なる「設備の導入」だと思っていると、こうなりやすいです。 「機械を入れること」がゴールになってしまって、入れた途端に、終わってしまうのです。
でも、本当のゴールは、その機械を手段として「使い続けられる現場をつくること」のはずです。

機械を考える前に、整理しておくこと
機械化や省力化を進めたいなら、機械の選定より先に考えておくことがあります。
「誰が中心となって推進するのか?」「現場をどう巻き込むか?」——この2つです。
ただし、この2つはどちらか片方あればいいというわけではないです。
推進者が明確でないまま機械を入れると、その人がいなくなったときに止まります。 現場を巻き込まないまま進めると、使われない機械が残ります。 なので、2つが揃っている必要があります。
機械化・省力化の相談をいただくとき、まず確認するのが「どんな機械が欲しいか」じゃなくて「現場の方は?」ということです。 現場を交えて話をする… これが一番大事なことです。
まず、現場の状況を整理するところから始めませんか。
ここまで読んでくれてありがとうございます!
読んでみて、気になったことがあれば。
機械の話でも、現場の悩みでも、「こういうことって相談できますか?」くらいの温度感で大丈夫です。
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