屋内用途のものは耐候性が加味されていないので、紫外線などの影響を受けて劣化しやすいのです。なので、外での配線を束ねたり、何かに固定したりする場合は屋外で使えるバンドを選んでくださいね。
見分け方は、パッケージに〝屋内用〟もしくは、〝屋内外用〟の記述がありますのでそれで判断できます。
そうそう、種類で言えば、食品工場用途というのがあります。
どんなモノか? というと、結束バンドの樹脂素材の中に鉄分を含ませ、金属探知ができるようにしてあるものがあるんです。
メタルコンテントと言われているタイプのバンドがそれです。 正直なところ、ボク自身もそれを知らなかったのですけど、食品工場向けに機械を納めた際に
と支給されたことがあって、それで初めて知りました。
食品工場では、異物混入に対してかなりナーバスです。異物の混入は、工場として致命的ですので厳重にチェックされています。
一般的な結束バンドでは、何らかの事情で、もし、その欠片が混入してしまった場合、捉えることが難しいのです。なので、メタルコンテントタイプのバンドを使えば、金属探知に反応しやすくなるため、異物混入のリスクが減らせるというわけです。
同じ業界でも無頓着な現場もあるのですけど、そのクライエントさんでは徹底されていました。ある意味、安心・安全ですよね。
その他、耐薬品性能や温度性能を高めた製品などがあるみたいですので、使用する環境に応じて選択するのがベターです。
これは余談なのですが、耐環境への種類というのは、汎用的なものに比べて若干割高です。
結束バンドと言えども、バンバン使ってしまうとコスト的にバカにならなくなってしまうので、納め先の状況がどういう環境なのか? をキチンと確認して、耐環境性能が求められるのであれば、その分の経費を考えておくのが無難ですよね。
あと、
コストもさることながら不用意に汎用品を使って、後でこれはダメです! と言われる場合もあり得るので、やはり確認は必要です。
というわけ、結束バンドのお話でした。