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機械を設計する上で大切な2つのコト。

こんちは。 時短設計®研究所 所長のけたろー です。

さて…

目次

機械の設計って??

セミナーとか、異業種の集まりのなかで自分の仕事を説明する時、『機械の設計してます。 設計して、創る仕事です。』 とかなんとかという話をするんですけど、概ね、機械設計と聞くと、バリバリの理系っぽくて、なんだか難しそう… というイメージを持たれるようです。

確かに、機械を考えるにあたっては、メカニズムや動作や力の理屈などの技術や知識の面は持っておく必要があります。 

それなりの勉強や基礎は必要なのですけれど、それはある程度経験を重ねればなんとかなるものなんです。笑 

設計していく上で、もっとも大切なこと。

実際に設計していく上では、機械に対する技術とか知識も大事なのですけど、実は、それよりも、もっと大事なことがあります。 それは、

〝聴くこと〟と〝想像力〟

です。 そんなことをいうと、機械設計とは全く関係ないのに! って、思われるかもしれませんね。 

でもボクは、機械設計をしていく上で、この2つが最重要だと思っています。 ではなぜ、それが大事だと思うのか? 少し聴いてください。

まず、聴くこと。

そもそも、機械とは、それを使う人やそれを欲しい人がいて初めて成り立ちます。 

仮に、ものすごく性能がよい機械があって、それを推し進めたとしても、その性能がそれを使う人の意に反しているのであれば、その人にとっては、ものすごく使いづらい機械ということになってしまいます。

その人、あるいは生産現場が何に困っていて、どういう風にしたいのか? 人の動線やモノ、情報の流れ、使い勝手はどうしたいのか? 彼らの話しに耳を傾け、よく聴くことによって、彼らが抱えているであろう本当の課題が明らかになります。

課題を整理していけば、それへの解法は機械に限ったわけではない場合もあります。 いろんな解法があると思うんです。 結局、機械とは〝手段〟であって、絶対的な目的ではないと思うのです。

だからこそ、使う人や機械が欲しい人の話をじっくり聴くことが大切だと思うのです。   

聴く上で大切なこと。

「聴くこと」について、ボクが心がけているのは、

先入観を持たない

ということです。 どういうことかと言うと… 

相手の話しを、〝これは、こうに違いない。 。。。のはずだ。〟 みたいに、こちらの勝手な先入観や思い込みを持って聞いてしまうと、もしかすると、間違った認識が生まれてしまう可能性が生じるのです。 

認識が間違ってしまうと、当然、出来上がった機械も的外れになってしまいます。

フラットな姿勢で、相手の欲してることを聴く。 本当に困ってること、やりたいこと、欲していることは何なのかを真摯に聴き取るのです。 単にヒアリングするというよりは、〝傾聴する〟という方がぴったりなのかもしれません。 

よく聴いたうえで…。

よく聴いた上で、その次に、最大限の想像力を働かせてみるんです。 技術面や、物理的にできるできないは、ひとまず、置いておいて…

こうすればどうだろう? あぁすればどうだろう? こんな形はどうだろうか? こういう機能はどうだろうか?…

全体的なイメージはどんな感じ? 

機械を現場に置いたときのイメージはどうだろう? 

使い勝手のイメージはどんな? 

動作的なイメージは?? など… 

出来得る限りの想像力を膨らませて、機械を考えていくのです。 一種の脳内ブレスト… な感じです。

動作や運用面を含めて、機械としての全体像を掴めるくらいに想像力を行使することができれば、後の具体的な設計は非常に楽になります。 なぜなら、イメージに従って設計していけばいいからです。

2つのことで。

結局のところ、聴くこと、想像力を最大限に働かせることは、機械を設計していく上での〝段取り〟になるというわけなんです。 段取りが十分になされていれば、作業のスムーズに進めることができますよね。

そうすることで、より使い勝手がよい機械ができる… と思ってます。 

他にも大事なことがあるんだけど、それはまた次の機会にでも。


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Written by

けたろー。のアバター けたろー。 時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 生産現場の【不】を解消するものづくりやってます! あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^) 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。

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