こんちは。 時短設計®研究所、所長のけたろーです。
さて…
急かしても、ええことないよ。
例えば、トイレで用をたす時、ものすごく混んでいて、やっと自分の番がくるも… 後ろに並ばれて急かされてる状況って、どんな気分がしますか?
実は、その状況ってボクはダメなんです。 嫌いなんです… 小学校時代のトラウマからか、隣に立たれるだけでも…。 なんか、萎縮してしまって、出るものがでなくなってしまう… すごく、メンタルが弱くって。(´Д`ι)アセアセ
なので、ボクだったら並ばずに個室の方をみて見るか、もしくは、空いてる別の場所を探すか、時間差でちょっと空くまで待つか、あきらめて我慢するかのいずれかという方法をとります。

なぜ、出なくなるか?
そういう状況で、なぜ、おしっこが出なくなるのか? というと、緊張するからだそうです。
後に並ばれている状況だと〝早く、ださなきゃ!〟という一種の緊張状態がうまれます。 それで、排尿にまつわる筋肉が委縮し、出なくなってしまうらしいです。 逆に、リラックスした状態ではでやすくなります。
そうそう、幼児期のトイレトレーニングで失敗するケースが、まさにそれらしいです…。


はやくっ! 早く、ちぃーして!!
早く、しなさい!!
という感じになってしまってると、その状況が子どもにはかえってプレッシャーになる場合があって、肝心なところで出なくなってしまうみたいです。 逆に、何でもない時に、しゃーーって。 笑
これって、仕事でも一緒なんですよね…
仕事の能率は、リラックス状態でアップ。
どういうことかと言うと…
相手にプレッシャーを与えている状況では、焦らせるだけで、いい仕事は期待できないということです。 例えば… 納期が迫っている状況などがそれです。
〝納期通りに!〟 という相手の立場や状況は理解できるのですけど、急せば、急すほど、相手の状況は追い込まれ、その緊張で仕事のリズムもままならず、仕上がりもまずくなったりします。
過去の体験談。
以前、こんな経験をしたことがあります。それは、商社経由の案件での出来事だったんですけど。
急かすのは、相手の都合。
その当時取り組んでいた案件は、細かい製品を計量して、規定量を容器に充てんして、包装するという自動機でした。 しかし、製品が多品種になることもあって、計量して充填するというパートでなかなかパフォーマンスが出せず、納期が押し迫っていたのです。
それにたまりかねた商社の担当が進捗状況を監視にきたのです。
実は、この案件に取り組む少し前に、同じ商社経由で別のお客様の案件に対応したことがありました。 そのときは〝お客様から何かありましたら、間で対応させて頂きますので、なんなりと仰ってください。〟 と、ものすごく紳士的な対応だったです。
その時の対応をみていたので、今回も同じかなって、半ば安心していたのですが… 違ってました。 以前の対応とは、激変した、全くの真逆の態度にこちらもかなり困惑したのです。
案件の主担当者(入社間もない若い子)と、彼の上司が日替わりで監視にやってくるのです。


彼らとして、間に合わない、急いでいる… から、手伝ってくれるわけもなく… 彼らは何をするでもなく、ただうちに来て、自分の携帯で仕事の電話をしたりして…
遅れているのは確かに事実で、申し訳ないとは思うのですけど、こちらとしても監視に来られたところで仕事が早くなるわけでもなく、ただただ無言のプレッシャーを受けるのみ…
毎回来られても、早くなれへんで… と主担当に話すも、彼から出てくる言葉は、



納期通りに納まらないと、決算の売り上げが立たない!
上司の首が飛んでしまう! 他の部署に飛ばされてしまう!
と、その一点ばり。 ほんと、困りました…
でも、救世主現る。
商社からは、『立会なんていらないから、出来てなくても客先に納めろ!』 みたいなことを言われたのですけど、うちとしても、出来てないモノを入れるわけにはいかず。 で、商社へ現状での中間立会いをお願いして、エンドユーザーに見て頂いたのです。
その時に、エンドユーザ様に現状の内容と、商社との状況を包み隠さずお伝えしたところ、



納期は無視していいから、使いやすく、いいモノを創ってくださいな
と、商社も交えた皆の前で ビシッ と、仰ってくださったので何とか救われたのでした。
その時は、商社の主担当の子も、その上司も唖然とした顔をして、罰の悪そうにしてましたけどね。 ざまはなかったです。 正直、ちょっと清々しかったです。
急かすのであれば。
ボクらが体験したケースで言うと、結局のところ、商社の彼らは、お客様を見ることもなく、締日や決算での自分たちの成績だけを優先させて仕事をしていたというわけです。
では、なぜ、今回そういう事態になったのか? ということを思うと…
前回の仕事で彼らが紳士的だったのは、恐らく、彼らにとって、そのクライアントが 〝上得意様〟 だったからです。
その時の主担当は上司の方で、実際、彼からは、『今回のクライエントは弊社の上得意でね、ボクも着任したばかりなので、粗相したくないんです。』 みたいなことを言われていたのを覚えています。 なので、もしかすると、客層をみた自分たちの接し方 みたいなのがあったのは否めないですよね…
客層をみて接し方を変えていた点は、すごく感じました。 だって、言葉も態度も全然違ってたんですもの。
ともあれ…
どこともそうだと思いますが、急かされる状況では、すごく仕事がやりづらいんです。 特に、『監視されるという状況』にあってはなおのことです。
仮に、〝特急案件〟のような、初めから〝急ぎ指定〟で仕事を請ける場合では、それなりのインセンティブが発生します。 だから、それへは応じやすいのでしょうけど… でも、そうでない場合の 〝早くしてよ!!〟 は、少し次元が異なります。
日常のリズムっていうのがあります。 急ぎの案件だからと、そこばかりにフォーカスできればいいのですけど、もろもろの業務もこなしながらとなれば…。 監視によって、それが全部、阻害されるのですから、ホント、環境としては劣悪です。
正直、パフォーマンスはでません。 だせません。 まぁ… 今回のケース、うちも悪いんですけどね。 滝汗
そこは否定しません。
でも、それにしても、お仕事を依頼して、相手にホントに良い仕事をしてもらいたいのなら、無理に急かさないことです。 相手を信用して、委ねるってことも大切です。 もちろん、仕事を引き受ける側は、受けた以上のことをするのが当然なのですけどね。
「監視」などという滅多なことはやめた方がいいです。 まして、恫喝まがいな事なんてもってのほかです。(恫喝まがいなことも実際されましたし、支払いの面でも、当初の約束と異なる出方をされました。 下請けいじめな感じ…)
いい仕事は、リラックスできる環境で生まれる! というわけです。
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