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人手不足による機械化・自動化。 でも、偏りがあるよね?

こんちは。 時短設計®研究所、所長のけたろーです。 

さて…

目次

悩みごとのタネ。

生産現場を鑑みると、以前までは、『作業そのもの』に対する話題が多かった気がしますが、ここ数年で依頼内容の趣旨が変わってきてるなと感じてます。 

もちろん、今も生産数や効率化の要求は今も変わらないのですけど、例えば、増産、量産にともなって作業の効率化を図りたいとか、作業性を改善してもう少し生産効率をあげたいとか、そういったことがらが中心だったのが、近頃は少し趣きが変わってきているのです。

中心にあること。

悩み事の中心は、『人手』に関することです。 

人手に関する話題は昔から言われていたのだけど、その内容が変わってきたというのが実感としてあります。 少子化、高齢化、人口減少… という問題がより顕著になってきたと言う感じですね。

拡大していけば…

人手の問題は拡大していくと、後継者の問題へと発展していきます。 

こと、加工会社や製造会社等の工場運営を思うと、人材の流出、または、働き手が減少していて、将来を考えるとヤバイ状況になってるのは否めないですよね。 仕事の多様化、働き方の多様化で、『工場で勤務する』 ということへの選択が薄らいでいるのも確かなようです。 

深刻化する前に。

概ね、

採用が難しくなってるのは感じていて、人手の問題はわかってはいるけど、まだ大丈夫。

という感じなところが多い印象もありますよね。 現状のスタッフががんばってくれているので、しばらくは安泰だ… という楽観的な姿勢というか、体制で進められているところが多いようです。

生産工場を考えた場合、人手による問題で生産に支障がでてしまうというのは、死活問題です。 問題ごとを煽るつもりはないのですが、本当にそれでいいのか? とも思います。 工場の担い手がいなくなれば、商品そのものができなくなってしまいます。 

気が付いたときには… ということにならないことを祈るばかりです。

機械化・自動化の偏り。

人手問題の対策として、機械化や自動化で対応するところも増えていますよね。 でも… 個人的な感想を言わせてもらうと、そこには『偏り』があるように感じるのです。 

偏りとは何か? というと、工場全体をみたときに、機械化・自動化は、直接〝製品〟に係るところに集中している… ということです。 

が、この点については前々から感じていることでもあります。 工場を見せてもらう機会があるとき、見渡してみると、製品の生産に係るところには、やっぱり、『最新』の機械が並んでいる場合が多いのです。 

ボクが得意としている包装の現場は、二の次。 

下の工程に行くほど、明らかに中古のような機械とか、古くて年季の入った機械で作業されている場合がほとんどです。 概ね、そちら側への投資は、買い控えというか、後手。 何なら、手作業のままでもいっこうに構わないというスタンスがみてとれます。 当たり前といえば、当たり前なんでしょうけどね。

パッケージの工程こそ。

確かに、『製品をつくる』ところに注力し、資本を投下するのは、そこがなくなってしまうと製品自体が作れなくなってしまうので頷けなくもないです。 でも… 人手の問題で顕著になるのは、製品ができて以後の工程であるのも否めないのです。

製品ができたとしても、包装工程などの最終工程が詰まってしまうと『商品』になりませんよね? 

包装されて初めて、『商品』として出荷できる… のだと思います。 だからこそ、そちらの工程も同様に機械化・自動化すべきなのだと思うのです。

人手不足は、失注につながるリスクがある。

以前、とある会社さんでこんな話を聴いたことがあります。 それは、

パートで来てもらっているのだけど、子どもの学校行事や親の介護などで人員が流動的になってしまい、計画通りに生産が進まないんです。

という話題です。 

包装工程での話しだったのですけど、中身の製品については機械化しているお陰で計画通りに生産できるのだけど、その後の工程が『ボトルネック』になっていて、最悪は失注してしまう事態になる… とのことでした。

受注ができて、製品の製造に問題がなかったとしても、〝アウトプット〟のところがまずければ、そういう問題を孕むということですよね。

また、ベテラン依存への問題もあるようです。 長きにわたって従事してくれ『ベテランの域』になったスタッフが、高齢になって… という話題がそれです。 

ベテランさんの能力に依存しているばかりに、いざ、その方がいなくなると、たちまち生産に支障がでてしまう… という問題です。 でもこれは、製造工程でも、包装にかかる工程にも言えることであって、全部の工程に言えることです。

どのタイミングで?

もろもろの状況をみていると 〝どのタイミングでその問題に気づけるか?〟 かが、ポイントなんだろうなぁって思ったりします。 別の言い方をすれば、

そこに問題意識を持てるかどうか?

なのかと。

変化に対してどのように対応していくか? は別にして、変化していることにさえ気づかず、安穏と、そのまま進んでいくとするなら、破綻するの日も近いのかなと思ったりします。 むしろ、『おやっ、なんかおかしいのかも??』 と、変化に気づけたところがラッキーだということなのかもしれませんね。

環境は変わるという前提。

常に環境は動き、常に変わっている… という認識が、必要なのかもしれないですよね。

生産活動で考えてみると、生産を人手に頼る、いわゆる〝人海戦術的なビジネスモデル〟は、人もモノ(生産物)もうまく回っていた大量消費時代のようなときには、ものすごく効果的で効率的だったのかもしれません。 経営者からすれば大それた設備に金をかけるよりも、人手に頼り、人手を増やす方法で突き進む方がもっとも正論だったのかもしれませんね。

しかし、時代は確実に変化してます。

『今まで大丈夫だったんだから、今のままでも大丈夫! まだいける!』

と、過去のビジネスモデルに胡坐をかいていると手遅れになる可能性が高いのです。

時代の流れを感じ、それを見据えながら次の手を考えて、対策を講じていくことが大きなポイントになってくると思っています。 


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Written by

けたろー。のアバター けたろー。 時短設計®士。

包装機械相談士。時短設計®士。 生産現場の【不】を解消するものづくりやってます! あなたの生産現場が、最高最善にハッピーになれますように。(*^-^) 人手不足や働き方改革が叫ばれている昨今。何かのきっかけになれば幸いです。

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